新曲「ドラえもん」で知る星野源の音楽家の顔



1/15に突然、新曲リリース情報がアップされた。

2/28に新曲ドラえもんがリリースされること、そして翌日のANN内でフル解禁されると発表された。 
新曲リリースは年に1回、前作の「Family Song」のリリースは8月だったので
まだまだ先だと思い込んでいたので突然の発表に驚かされた。
 "映画ドラえもんのび太の宝島" の主題歌、挿入歌を源さんが担当することはわかっていたのに自分の読みの甘さに辟易する。


自分は源さんが苦しみ生み出したその愛すべき新曲を初めて耳にするのはテレビの特報で数分を抜粋してと言ったような聴き方はしたくない。 
なのでラジオでフルコーラスを聴けるその時までTVでの特報はもちろん文字による情報も入れずその記念すべき瞬間に挑みたかった。
 わかっているのはタイトルの「ドラえもん」だけ。 
タイトルが余りにストレートすぎて逆にどんな曲になるのか予想できなかった。
そして解禁日の26時過ぎ、星野源の新曲「ドラえもん」が電波に乗り日本中に届けられた。
明るいテンポで覚えやすくそして何よりドラえもん推しが凄いと思った。
中でも聴いた瞬間から頭から離れなかったのは “ドドドド ドドドド ドドラえもん”のフレーズだ。
聴いた瞬間からリフレインされる衝撃的なフレーズだった。 
なるほどこう来ましたか。

聴き進めてゆくと間奏で聴きなじみのあるメロディが流れる。 
♪それがどうした ぼくドラえもん♪ 
源さんより年上の自分にもなじみの有るメロディで心がほっとする。 
今まで名だたる多数のアーティストがこの映画版ドラえもんの主題歌を依頼され曲を書き下ろしてきた。
その中でこんなにも“ドラえもん”の世界の真ん中に立ち主題歌を作ったアーティストがいただろうか。 
そして音楽を作ることに関してド素人の自分だが、タイトルを「ドラえもん」とすること、曲中に「ぼくドラえもん」のメロディの一部を入れる等、禁じ手とも思えるタイトル決めを含め全体の曲作りで他のアーティストがやっていそうで一番やらなかったことを源さんは挑戦をした。 
なんて人だ、この人は。 


歌詞の中にドラえもんだけではなく、のび太、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん、出来杉君が歌詞に登場していことに気づいた時鳥肌が立った。
この仲間の中に自分がいていいんだよ、そんな風に言ってもらえているような気持ちにすらなる。 
やはり、なんて人なんだ星野源と言う人は。 
この曲は星野源という一人の音楽家が作った楽曲なのだがそれだけではなく、誰が聴いてもこの曲はドラえもんの映画の主題歌として、しっかりと中心にいることがわかる。 
昔自分が幼い頃見ていたアニメの主題歌は、アニメに出てくる主人公が主題歌の中でも主人公だった。 
キャンディキャンディ、天才バカボン、サザエさん、おばけのQ太郎、ベルサイユのばら等々あげだしたらキリがない。
いつからかそういった曲が減っていった。
源さんの「ドラえもん」を聴いた時、当時のよく流れていたアニメーションの主題歌を思い出した。 
きっとこの曲は今の子供の心に残る素敵な曲になると私は思うのだ。 
ドドドドドドドドドドラえもん!!! 

~後半は源さんの新曲「ドラえもん」の制作に関する発言を文字起こししました。

文字として読み直すとまた違って見えたり、聞き逃してしまっているかもしれない所が埋まったりするので読んで見てください。

新曲「ドラえもん」について星野源が語る!!
2018.01.16(17)オンエア星野源のオールナイトニッポンより 

【曲を作り始めたタイミングはいつですか?】 
この曲は思い入れがあります、作り始めたのは去年の夏くらいでこの曲調になったのは12月の頭くらい。
いろんな方向で楽曲を作り、あーでもないこーでもないって言いながらどんどん形が変わっていって最終的にはこういう形になりました。 

【タイトルがドラえもんとなった理由】 
曲のタイトルが「ドラえもん」となったのは曲のオファーを頂いたくらいのタイミングです。 
オファーを頂いた後に台本を読ませてもらってその中で思いついたタイトルが「ドラえもん」だったんです。 
「ドラえもん」というタイトルを思いついた時にゾクゾクしました。 
タイトル先行の作品は「恋」もうそうだったんです。一番最初に「恋」ってタイトルヤバいって思ってそこから曲を作り始めたんですけど
今回の「ドラえもん」というタイトルが絶対ヤバいって思ってタイトルから楽曲を作り始めました。 
色んな形の主題歌ってあると思うんですけど、僕も今までいろいろ作らせて頂きましたがタイアップの宣伝効果だけの関係が僕はあまり好きじゃなくて全く関係ない曲を作るという事ができないんです。 
タイアップの何がいいかと言うと自分の力だけでは絶対に行けない所まで行けるからという所なんですよね。それは作品の力だったり一人では絶対に発想できないヒントを作品からもらうことが出来るので。
だからこそ主題歌をやる時は作品と言うのをしっかりと自分の中で咀嚼してかつその作品の事だけを歌うんじゃなくて、その時自分がやりたいことと表現したいことがその作品に流れているもが合致している部分を一生懸命探すんです。
それで楽曲の中に落とし込むという作業をするんです。 
今回のドラえもんと言うタイトルで「ドラえもん」なの?と思った人もいると思います。 
ドラえもんって本当にすごいと思うんです、キャラクターとしても物語としても。
国民的キャラクターじゃないですか!国民的のレベルがマジで100%っていう生まれて間もない子供からおじいちゃんおばあちゃんまで
マジで100%知っているというキャラクターって他にいないと思うんですよ。
だからその作品の主題歌をやらせていただく時に「恋」を作った時もそうでしたけど「ドラえもん」と言う言葉が
一番100%伝わるというか知らない人がいないというその言葉をタイトルにすることって
物凄く面白いと思ったし自分でもワクワクしたんですよね。 
普通ドラえもんと言うタイトルにすることは許してもらえないと思うんですけど、楽曲と歌詞を聴いて頂いて
藤子プロの方々や関係者の方が本当にいろんな方が協力し一丸となって一緒に作らせてもらって特別に許可していただいてこのタイトルをつけることが出来ました。 
このタイトルをつけるからにはいい曲にしたいなと思うし、でもドラえもんの世界をしっかりしたいなと思いながらちゃんと自分の今やりたいことをしっかり実現したいなという事が実現しました。 
いつものメンバーでレコーディングをしたんですけどレコーディングが楽しくて楽しくて爆笑しながらやることができてすごく楽しいレコーディングでした。 

【すこしだけ不思議の歌詞について】 
藤子・F・不二雄先生がご自身の作品をSFと定義しているのですが、SFの本当の意味“サイエンスフィクション”ではなくて“少し 不思議”のアルファベットを取ってそのSFを取って少し不思議と言っていたのが凄く素敵だなと思っていました。 
歌詞の一番最初に、「少しだけ不思議な」と言う歌い出しから始めたいと思って一番頭に持ってきました。 
そのあと普段のお話と歌詞が続くんですけど藤子・F・不二夫先生の作品のすごく好きなところは、秘密道具とかドラえもんとか
未来とかタイムマシンとかSF要素だったりとかファンタジーの部分だったりとか、奇想天外な部分だったりとか大好きなんですけど、なにより今現代で僕たちが生きている「生活」と言うところに主軸を置いていらっしゃる所が大好きでなんです。
僕は埼玉県の住宅しかない所で育ったんですけど、そういう僕が読んでも物語に自分も入っていいんだと思えるような、誰も仲間外れにしないような世界観でのび太とかみんなの生活というものがすごくが大事に描かれていて、そして人間の生活から生まれてくる、あんなこといいなとか、こんなのがあったらいいなとかそこをすごーく注意深く観察されて。
創造してそこで道具が生まれているって感じがあってどれだけ凄いことが起きてもどれだけファンタジーになってもどれだけ冒険をしても、今僕たちが日本で生きているそこから絶対に足を離さない所がすごくかっこいいと思いますしどんな人も仲間外れだと思わないし僕も感情移入できたり、僕ものび太といっしょなんだとか
しずかちゃんと一緒なんだと色んな風に感情移入が出来る。
でも冒険に連れて行ってもらえるんだそういう世界観が好きで普段という言葉を使わせてもらいました 

【楽曲としてのドラえもん】 
自分の中の目標としてはワクワクして楽しいPOPSにしたいと思っていて
ドラえもんの世界をちゃんと表現したいというのもありました。 
音楽的にやりたかった事は笑点とニューオリンズのハイブリットをやりたかった。
あの笑点です(笑)笑点の音楽のあの感じと
ニューオリンズサウンドのハイブリットをJPOPにしてしっかりとアニメの歌にしたかった。 
編成も不思議な編成でキーボードもフェンダーローズ(*1)というエレクトリックピアノが前面に出ているというのも今まであんまりなかったし凄いレコーディングが楽しかったんですよね~。 
(*1)
フェンダーローズ ギターメーカーのフェンダーが発売した生ピアノとは違う独特の暖かい音色を持つエレクトリックピアノの事。 

【間奏について】
 間奏は「ぼくドラえもん」という曲のメロディになっています。 
気づいた方もいらっしゃると思うんですけどアニメのドラえもんの主題歌だったのですが
一番最初に思いついたことがタイトルを「ドラえもん」にすることそして間奏でぼくドラえもんをやるという事を思いついた時に
ぞぞぞぞーって(笑)これはやるしかない!絶対にやりたいと思ってこういう形になりました。 
でも「ぼくドラえもん」の楽曲を使用するのは大変なことだと思うので本当に色んな方にご協力を頂き作曲をされた菊池俊輔先生に特別に許可を頂きました。本当にすごい大先生なんです。
なぜ「ぼくドラえもん」なのかと言うと実はイントロ部分を使うというアイデアもあったんですけど
藤子先生が作詞しているというのもありましたし、自分が作った楽曲に一番ハマったので間奏で「ぼくドラえもん」のオマージュをさせて頂きました。






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